蓮生山熊谷寺

「金戒光明寺」

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  「くろ谷さん」の愛称で親しまれている金戒光明寺は浄土宗五大本山のひとつで、 承安5年(1175年)春、法然上人が開かれたお寺です。正式名は紫雲山黒谷。比叡山にて厳しい修業と学問の日々を過ごし、 ようやく辿り着いたお念仏の教え、この教えを皆に広めようと決意した場所、これがここ金戒光明寺なのです。それゆえ、 ここ金戒光明寺は、「浄土真宗(じょうどまことのしゅう)発祥の地」といわれています。
 本尊は恵心僧都源信の遺作阿弥陀如来像、宝物には法然上人御真筆の「一枚起請文」などがあります。また、 御影堂右手前には熊谷直實が仏門に入り必要となくなった鎧兜を掛けたと言われている「熊谷鎧掛けの松」もあります。

 山門脇には蓮池院(熊谷堂)があります。名前の通り、 ここ蓮池院は熊谷直實が出家し法力房蓮生法師となって修行した場であり、一角には「熊谷蓮生供養塔」と「平敦盛供養塔」 が法然上人御廟を挟む形で建てられています。

 また、黒谷山内には西雲院という浄土宗寺院があります。ここには、前述の通り、 法然上人が布教を決意した際に腰掛けたといわれている「紫雲石」なるものがあります。

 *平成17年9月13日、京都知恩院にて行われた詠唱講習会の後、訪れた際の記録です。

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