東源寺はJR深谷駅より北東へ約1†の稲荷町に位置する浄土宗寺院である。
開山は空蓮社真誉善公上人で、文明18年(1486)開創である。本堂は何度かの火災に見舞われており、現在の本堂は江戸時代末期、 文久3年、観蓮社喜誉信碩上人によって再建されたものであり、昭和40年には大改修を行い、境内の面目を一新している。
御本尊は、来迎阿弥陀三尊立像である。
山門前には「菊図坊祖英塚」がある。菊図坊は江戸中期、石川県生まれで、生涯を旅して送った俳人 (禅僧)である。縁あって現在境内(当時は中山道沿い)にある地蔵堂に居を構え、俳句を指導していたが、あるとき 「死ぬ事を知って死ぬ日や としの暮れ」との辞世の句を残して姿を消したという。この塚は弟子達が師を偲んで建立したものである。