蓮生山熊谷寺

熊谷直実公生誕地、蓮生法師往生之地

「念仏は何のため?」

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約2分

 最近のことですが、”祈願”や”お祓い”をお願いしたいという電話が増えております。
当寺院としては当然のことながらこういった祈願やお祓いの類いは致しませんので、丁重にお断りしているのですが・・・。
2週間ほど前のことです。
「○○の会は、その会の発展を祈願してもらった、と言っていた。だからうちにも祈願して欲しい」
祈願などした覚えはありません。
ですが、「どうしても」と退いてくれません。
「どなたが当寺院で祈願したとおっしゃってましたか?」
と尋ねると、「○○の会の報告書に書いてある」と・・・。
先日、その報告書なるものを見る機会がありましたので該当箇所を読んでみますと、確かに「○○会の発展を祈願した」と書いてあります。
その会は、当寺院に参詣に訪れて、その際数分ですが蓮生法師のお話をさせていただきました。
当然のことですが、蓮生法師のご供養のため、念仏を称え、参加者のみなさんにはお焼香をしていただきました。
このとき、回向文として読み上げた文章が勘違いされたようなのです。
「当時開山蓮生法師並びに本日○○会に集いし一切の衆生のために・・・」
蓮生法師のご供養のため、あわせて今日ここに集まった○○会のひとびとの”西方極楽浄土往生”のために・・・
と言う意味です。
○○会のためでは無く、今日○○会に参加された人たちのために、なのです。

お念仏というものは、私たちの来世往生浄土のためであり、ご先祖さまたちのご供養のためにお称えするものです。
祈願とかお祓いのために称えることはありません。

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お念仏・詠唱の会


 毎月第三月曜日
 午後一時半から三時半

 皆さんで楽しくおしゃべりをしながら
木魚を叩き、お念仏を称え、仏法を学ん
でいく会です。
ご気軽にご参加ください。