蓮生山熊谷寺

「専修寺」

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 ここ専修寺(せんじゅ、三重県津市一身田町2819番地)は、浄土真宗高田派の本山となっています。 高田派に所属する寺院は全国に600余ヶ寺あるとのことです。
 この専修寺さんは、元は2箇所にありまして、ひとつはここ津市の専修寺、もうひとつは、下野国(いまの栃木県です)にありました。 この栃木県にありました専修寺が大元であります。

 開かれたのは法然上人のお弟子であった親鸞さんです。鎌倉時代、1226年頃のことです。 承久の乱を過ぎた頃ですので、北条氏の執権政治が定着し始めた頃です。ここの地名が「高田」という地名でしたので、 このお寺に住持する門弟や信徒たちの教団のことを高田教団と呼んでいたそうで、そのまま浄土真宗高田派となったとのことです。
 津市の専修寺は、第10世の真慧上人という方が、1465年頃に伊勢国内の中心寺院として建てられたものですが、栃木の専修寺が、 戦国時代に焼失されてしまい、そこに住持するものたちは、これから参ります津市の専修寺に住まわれるようになったそうです。それ以来、 ここが本山としての機能を果たすようになったわけです。
 ちなみに、焼失した栃木の専修寺も江戸時代には再建され、現在もございます。

 この専修寺さんの境内には数多くの伽藍が建っておりまして、中でも一番大きな建物であります御影堂は重要文化財となっております。 畳七百二十五枚の広さということでして、国内有数の大きなお堂です。何度か火災に遭っておりまして、 現在のお同は1679年に落慶されたとのことです。現在解体修理中とのことですので、見ることができるのかどうかちょっとわかりません。 また、国宝に指定されています西方指南抄などの宝物も所蔵して現代に伝えてられています。

 もうひとつ、この専修寺の見物としましては、この御影堂に並んで建てられております如来堂です。「証拠の如来」 と呼ばれる阿弥陀如来立像を本尊としており、この如来堂がここ専修寺さんの本堂となります。 広さは御影堂に比べると半分にも満たないのですが、阿弥陀如来の仏殿にふさわしい華麗な建築になっております。落慶の1748年とのことで、 平成2年に大改修が施されております。

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