一般に彼岸花と呼ばれるこの花は、正式名は曼珠沙華といいます。
秋のお彼岸の頃に咲くことから彼岸花と呼ばれているのはご存じの通りです。
田んぼや畑のの畦道や街角などに真っ赤に花を咲かせます。この真っ赤な色が火を連想させることから、 家に持ってくると火事になるなどと忌み嫌われることもあります。
そんな理由もあってか、そういった迷信とは関係のないお寺には駆除されることなく、毎年穏やかな顔でその花を咲かせるのです。
彼岸花というと、前述のように真っ赤なものを連想されると思いますが、先日のテレビで、「白い彼岸花は珍しい」 とのことを言っていました。実は、当寺にあります。いただいたものですが、今年も真っ白な花を咲かせております。
この白い彼岸花、白花曼珠沙華といい、赤い彼岸花と黄色い彼岸花の雑種とのことです。近くに植えてあると、 まれに白い花が開く彼岸花が生まれてくるそうです。いずれにしても貴重なそうです。ちなみに黄色い彼岸花とは実はヒガンバナではなく、 鍾馗水仙(ショウキズイセン)という形が似ているだけのものだそうです。なぜ違うもの同士が近くにあるだけで新しいものがうまれるのか? まったくもって謎だそうです。
今まで特に何も考えずに見てきた彼岸花、これからは少し違った気持ちで見ることができそうです。